東京都は二十七日、新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開いた。小池百合子都知事は、ここ数日で都内での感染判明が急増していることを踏まえ、「感染者が爆発的に増加するかどうかの岐路にある」と危機感をあらわにした。その上で、来週以降も週末の不要不急な外出を控えるよう都民に要請する方針を示した。
対策本部では、都民への要請について、来週以降も平日はできるだけテレワークをすることや、夜間・週末の不要不急の外出自粛を求めることを確認。都立公園や都が管理する河川敷での宴会に加え、花見の自粛も呼び掛けることを決定。上野公園や井の頭公園、代々木公園は園路の一部を通行止めにすることも報告された。
都は、来週月曜日の三十日から、都庁本庁舎の全職員が出勤せず自宅で仕事をするテレワーク(在宅勤務)を実施すると発表した。四月十二日まで。
都によると、新型コロナウイルス感染症の対策や東京五輪・パラリンピックに関連する職員を除く全職員が毎日、終日もしくは午前、午後のどちらかでテレワークを行う。都庁本庁舎で働く職員は約一万人。
小池知事は一部で食料品の買いだめなどが起きていることを受けて「(自粛要請は)スーパーや病院に行くことを制限するものではない。食品購入は必要な量にとどめ、冷静な行動をお願いしたい」と呼び掛けた。
原文出處 東京新聞
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