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タイでも建設中のビルが倒壊し90人不明、ミャンマー中部地震 軍事政権は非常事態を宣言


ミャンマー中部マンダレー付近を震源地とする地震が28日あった。米地質調査所(USGS)によると、マグニチュード(M)7・7で震源の深さは約10キロ。住民や建物に被害が発生し、ロイター通信によると、軍事政権は複数地域に非常事態を宣言した。在ミャンマー日本大使館によると、邦人の被害情報は入っていない。隣国のタイでも大きな被害が出ている。

マンダレーの南、首都ネピドーでも大きな揺れがあり、国軍系政党、連邦団結発展党(USDP)のコンクリート2階建ての本部建物に亀裂が入った。

ネピドーは最大都市ヤンゴンからの遷都でできた都市。USDPの幹部は「首都になって20年近くだが、こんな地震はなかった」と話した。ホテルではロビーのシャンデリアが落下し壁やガラスが壊れ、停電が続いた。

隣接する都市ピンマナには多くの市民が住む。一部の建物は倒壊。住民によると、住宅にいた男性2人が下敷きになった。負傷した1人は病院に搬送されたが、1人は発見されておらず、母親が「早くクレーン車を呼んで」と叫んでいた。隣の履物店も倒壊し、男性1人が即死した。

タイの首都バンコクでも強く揺れた。複数のタイのメディアによると、建設中のビルが倒壊し、作業員ら90人が行方不明となっている。

原文出處 產經新聞