自民党の二階俊博幹事長は26日の記者会見で、元法相の河井克行氏と妻の案里氏をめぐる巨額の選挙買収事件を「他山の石」と表現した過去の自身の発言について、「いまも他山の石とお考えか」と問われ、「それは表現じゃないですか。それぐらいの表現は許されてしかるべきだ」と反論した。
河井夫妻の事件をめぐっては、二階氏が3月23日の会見で「議論の余地のないこと。党としても他山の石としてしっかり対応していかなくてはならない」と発言し、「他山ではなく紛れもない自分の山だ」(小池晃・共産党書記局長)などと批判を浴びた。
公職選挙法違反(買収)の有罪判決が確定した案里氏の当選無効に伴う25日の参院広島選挙区再選挙では、自民党候補が敗れた。二階氏は26日の会見で、記者団から「幹事長はかつて他山の石という表現を使った。党のあり方が問われていると思うが、どう立て直していくか」などと問われ、「常に謙虚に反省しながら政策の実現に邁進(まいしん)していきたい」と返答。重ねて「自分の所の石として向き合うのか」などと問われ、「それぐらいの表現は許されてしかるべきだ」と反論した。
原文出處 朝日新聞
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